昨今話題になっている偽ニュース問題の対応として、Facebookは「disputed」フラグを表示することで、ユーザに偽ニュースを知らせる機能を開始しました。この試みは、2016年の12月にFacebookが公に約束していたものになります。
Facebook can now flag fake news stories as 'disputed'
偽ニュースへフラグを表示
Facebookのフィードに流れる記事に対し、偽りであることを示す情報源へのリンクがついた「disputed」フラグを表示します。Facebookによれば、ABC News、Politifact、FactCheck、Snopes、そしてAssociated Pressと協力し、この機能のテストを進めていたようです。
スタートしたばかりで課題多し
Facebookの試みは素晴らしいと思います。ただ、始めたばかりなので課題も多いようです。例えば、この機能がうまくいくためには、ユーザが偽ニュースを報告したり、Facebookのアルゴリズムでそれに気づく必要があります。
また、偽ニュースの疑いがかかってから、事実検証に2日かかるとされており、その間にニュースフィードでは嘘のニュースが広がってしまう恐れがあります。課題は多いですが、今後Facebookが一連のプロセスを高速化してくれることを期待したいですね。
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Googleの取り組みは?
もともと偽ニュース対策に注目が集まったきっかけは、米国の大統領選挙でした。偽ニュースの影響を投票者が受け、トランプ氏が当選してしまったと見られていました。偽ニュースに触れるきっかけを作ったとして非難の的となっていたのがFacebookとGoogleです。両社は下記の記事に紹介されている通り、この課題を全力で解決すべく提携を結んでいます。
また個別のGoogleの動きを見ると、2つの試みが目立っていました。
Googleは特定のサイトをあからさまに検索結果から追放することで、ユーザが検索で嘘の情報に出会うリスクを減らしています。日本でもDeNA社のWelqが話題になっていましたが、同様のまとめサイトが一斉に検索順位を下げていました。Googleが本気で偽ニュース問題に取り組んでいることがわかります。
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