MMD研究所が「2017年9月格安SIMサービスの利用動向調査」を発表しました。(9月21日)調査対象は15歳〜69歳の男女4万2784人、期間は2017年9月1日〜9月7日です。結果としては、格安SIMでもっとも利用さているのが楽天モバイルだと分かり、ユーザとして非常にうれしい気持ちです。
調査結果のサマリはこちらの通りです。
- メイン利用のMVNOシェアは8.5%(昨年10月は5.8%)
- 格安SIMサービスの認知度は89.1%、内容理解は47.5%
- メインで利用している格安SIMサービスは「楽天モバイル、mineo、OCN モバイル ONE」が上位
- 格安SIMサービスの契約プランは、音声プランが62.3%、データプランが37.7%
- 契約プラン別の格安SIMサービス利用の上位は、音声プランが「楽天モバイル、mineo、UQ mobile」データプランが「OCN モバイル ONE、楽天モバイル、mineo」
- 格安SIMサービス利用のデバイスは、Androidスマートフォンが56.4%、iPhoneが29.7%
MVNOをメインで利用している割合は8.5%
スマホを利用しているユーザの中で、大手キャリアの利用割合はそれぞれ、docomo32.3%、au28.9%、SoftBank23.2%となっています。合計すると84.4%と未だに多くの人が大手キャリアを契約しています。続いて割合が多いのがMVNO8.5%、Y!mobile3.9%です。MVNOとY!mobileの合計が12.4%となっており、2017年3月時点から1.1ポイント増加しています。
2017年9月時点のMVNO利用率は8.5%です。この数字は、2014年10月と比較すると5倍以上増えていることになり、徐々に格安SIMの人気が高まっていることが分かります。だいたい1年で3%づつくらい伸びてきていますね。
格安SIMの認知度は89.1%、内容理解は47.5%
格安SIMの認知〜利用状況はこちらの通りです。アンケートの回答で一番多かったのが「格安SIMという言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」29.9%でした。次に多いのが「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」23.4%。UQモバイルやmineo(マイネオ)などのCMが多く放送されているので、認知はある程度されていますが、実際のサービス理解までは至っていないようです。
こちらのグラフは認知〜現在利用までの一連の流れの中で、各フェーズの割合を示したものです。認知の比率が89.1%と非常に高い状況です。
メインで利用している格安SIMは楽天モバイルが1位(20.5%)
MVNOは数多くありますが、中でももっとも利用されているのが楽天モバイルです。次につけるのが頻繁にCMを放送しているmineo(マイネオ)、そしてOCN モバイルONEと続きます。2017年3月の調査と比較すると、UQモバイルが8位→5位へ大きく順位を上げています。
契約プランの状況
格安SIMは次の契約プランが一般的ですが、割合は音声付きが多いようです。データ専用プランはタブレット用に契約する方が多いので、このように数字に開きができています。
- 音声+データプラン
- データ専用プラン
契約プラン別の格安SIMでは、まず音声+データプランでは、楽天モバイルがもっとも比率が高く25.6%となっています。2位がmineo(マイネオ)で13.6%、3位がUQモバイルで8.2%です。(調査対象は3,821人)
一方データ専用プランでは、OCN モバイル ONEが14.2%で1位。次に楽天モバイルが12.0%となっています。(調査対象は2,310人)
デバイスの利用状況は、iPhone29.7%、Androidスマホ56.4%
格安SIMを使っているデバイスの利用状況はこちらの通りです。やはり、格安SIM契約時に一緒に契約できる機会の多いAndroidスマホの利用率が56.4%となっており、高いですね。iPhoneはついで29.7%です。iPhoneで格安SIMを使う場合は、SIMロック解除が必要な場合が多く、それが要因でまだ数字が伸びていないのかもしれません。ただし、iPhoneで格安SIMを使いたいという方は多いです。
デバイス別の格安SIM利用状況はこちらの通りです。スマホではAndroidは楽天モバイルが27.1%で1位なのに対し、iPhoneではmineo(マイネオ)が19.5%で1位となっています。タブレットではAndroid16.0%、iPad16.0%でともにOCN モバイル ONEが1位です。