貯金がそこそこ溜まってきたことと、夏のボーナスもいただけたので、投資を始めようと色々な投資信託やサービスを調べました。いくつかの投資先を見つけましたが、その中にある聞きなれないキーワード「ETF」がありました。今注目を集めていることを受け、ETFの基本的なことを勉強のためまとめます。
ETFとは
ETFとは、投資信託の一種です。東京証券取引所などの金融商品取引所に上場しており、株と同じように売買することが可能です。日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの動きに連動する運用成果を目指しています。
ETFは、"Exchange Traded Funds"の略で「上場投資信託」と呼ばれます。目安となる指数は株式だけでなく、債券、リート、通貨、コモディティの指数もあり、投資先が日本だけでなく、海外へ広がり、一般に投資が難しかった国や地域に対して手軽に投資できるようになりました。
ETFに似ている商品で投信信託に「インデックスファンド」がありますが、ETFはそのインデックスファンドが金融商品取引所に上場しているイメージの商品です。
今、ETFに注目が集まっている
ダイヤモンドオンラインの記事によれば、今ETFに注目が集まっているようです。特に米国での成長率が年率2ケタで伸びており、純資産は280兆円に達しています。この数字は日本のETF市場の14倍となっており、日本ではこれからもっと広まる可能性があります。
投資先進国の米国で、今最も注目を浴びている商品がETF(上場投資信託)です。米国ではETFが年率2ケタの成長率で伸びており、現在の純資産残高は280兆円。これは、日本のETF市場の14倍超。(1)コストを抑えた運用ができる、(2)リアルタイム取引ができる、(3)指値・成り行き注文ができる等、多くのメリットがあるETFですが、まだ日本の個人投資家にとってはなじみのある商品とはいえません。
なぜ、今、ETFに注目が集まるのか? | 賢い投資家は、なぜETFを買うのか? | ダイヤモンド・オンライン
ETFの特徴
ETFの特徴は4つあります。安定して資産を増やすことに優れています。
- 簡単に分散投資
- 低コスト
- 値動きいがわかりやすい
- いつでも売買可能
2の低コストはETFの保有コストの低さに起因します。ETFの取引と保有では、それぞれ売買コストと保有コストの2種類のコストがかかります。売買コストは株式と同じ売買委託手数料です。最近はこの手数料も低下してきており、負担も軽くなっているため手軽に投資できるようになりました。
保有コストは主に信託報酬です。ETFは普通の非上場の投資信託と比べて信託報酬が安いと一般的に言われています。ETFは非上場の投資信託と異なり、販売会社への手数料やそのファンドにかかる事務費用が安価のため管理コストが安いです。
ETFの種類
ETFの種類大きく分けて、日本で取引可能なETFは2種類あります。一つは国内で組成され、国内の金融商品取引所(東京証券取引所や大阪証券取引所)に上場しているETFを一般に国内籍ETFと呼び、全国の証券会社で取引が可能です。もう一つは、海外で組成されたETF(外国籍ETF)です。外国籍ETFのいくつかは国内の金融商品取引所にも上場していますが、大部分のものは海外の取引所に上場しており、特定の証券会社で、特定の外国籍ETFの売買が国内でも可能になっています。海外の取引所に上場しているETFを取引する場合には、その取引所がある国の通貨で取引するため、為替リスクを考慮する必要があります。
世界のETF事情
取引所で取引される金融商品は、ETFだけではなく、商品・コモディティの指数に連動するETC (Exchange Traded Commodities)と、特定の指数に連動するように作られた証券を市場で取引するETN (Exchange Traded Notes)となり、3つをまとめてETP (Exchange Traded Products)と呼ばれます。ETFとこれらETCとETNを合わせ、現在は本数と運用資産残高とも格段に増えETFをはじめETP業界の発展はめざましいものがあります。 2015年4月末現在、世界中の取引所に、多くの運用会社からあわせて5,542本のETPが上場しており、その運用資産残高は約2兆9,710億USドルです。世界のETPのうち残高の約72%の2兆1,360億USドル、1,707本のETPがアメリカの取引所に上場しています。2014年5月現在日本の金融商品取引所には、1,173億USドル、155本のETFが上場しています。アジアにおいて日本のETF市場は、運用資産残高で半分強(61.3%)の規模です。
ETFと投資信託、株式の違い
ETFの仕組み
ETFは金融商品取引所で、一般の株式と同じように売買されます。
ETFには「発行市場」と「流通市場」の2つの市場があります。発行市場において、ETF運用会社と指定参加者の間でETFの受益権が設定または解約(交換)され、ETFの発行済受益権口数が増減します。その発行されたETFの受益権が流通するのが流通市場(取引所)になります。発行市場は、プライマリ市場と、流通市場を、セカンダリー市場と呼ぶこともあります。
情報引用元