モバイルの利用分析プラットフォーム、Localyticsの調査結果が紹介されていました。モバイルアプリケーションにおけるユーザーの継続率と解約率に関するデータです。アプリケーションのサービス運営に関わる方は、チェックしてみてもよいのではないでしょうか。
※SocialTimesの記事を基にしています
Localytics: 63% of Users Stop Using Apps Within First Month | SocialTimes
最初の1ヶ月で63%のユーザーが離脱
Localyticsのレポートでは、アプリユーザーの"Retention"と"Churn"をそれぞれ、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月の単位で計測していますRetentionが継続率、Churnが解約率を意味します。
計測機関は2015年6月〜2016年6月となっており、Localyticsによれば最初の1ヶ月は37%のユーザーが利用を継続するようです。この数字は以前公表されていたものより減少しており、その数字は42%でした。
ちなみに、以下のグラフが1〜3ヶ月ごとの継続と解約率を示したものになります。3ヶ月で80%が利用をやめてしまう厳しい世界ですね。
ジャンルごとのアプリを比較
上述の調査結果はすべてのアプリが対象でした。ジャンルごとに見た場合のグラフが以下のものになります。もっとも継続率が高いのはメディア・エンターテインメント系で、最初の1ヶ月で40%が利用を継続します。具体的なアプリ名が挙げられていないのでわかりませんが、ニュースアプリなどが対象でしょうか。一方、ゲームアプリはユーザーの解約が比較的早い傾向にあるようです。
高パフォーマンスアプリの場合は?
また、Localyticsは高パフォーマンスのアプリを別途切り出して調査を行っています。同様に定義されているのが1ヶ月のアクティブユーザー数が100万人を超えるものとされているので、いわゆる人気のアプリと理解すればよいのではないでしょうか。
そのような人気アプリの場合、ユーザーの継続率は以下のグラフのようになります。Travel&Lifestyleの分野では最初の1ヶ月で66%が継続しており、3ヶ月たっても約半分のユーザーが継続する高い数字が出ています。
当たり前ですが、ユーザーを多く抱えるアプリはその分開発や運用体制がしっかりしており、サービスのクオリティが高いです。そのようなアプリを使うと、ユーザーも長続きするということですね。
この記事を読んだ方におすすめの記事