ローカル店舗の口コミサイト『Yelp』の2016年1月〜3月における業績がレポートされていました。Marketeing Landにて紹介されています。非常に好調に売り上げが立っており、ROIに優れ、広告主のリピートにつながっているようです。
Yelp reports Q1 revenues of $159 million, 269 percent ROI for advertisers
Yelpの2016年1月〜3月の業績
Yelpが公開したデータが以下のグラフになります。(記載はクオーターごと)2016年の1クオーターの成績は159百万ドルでした。2013年から順調に数字を伸ばしているのが一目でわかりますね。121,000ものアクティブな広告主がおり、76%がリピートして広告を出稿しているようです。
Yelpのユーザー数
1クオーターのYelpのユーザー数は、77百万ユーザーにのぼるようです。この数字はサイトを訪れた人の数を示しています。またアプリの使用者数はユニークデバイス数で21百万ユーザーとなっており、comScoreによればアメリカの人気アプリトップ20に入るとのことです。
Yelpの広告はROIに優れている
以下のグラフはYelpに対し広告主が払う金額と、それによって得た収益の対比が示されています。Yelpの広告主は平均して1ヶ月に267ドル費やし、983ドルの売り上げているようです。ROIは269%となっており、効果のよい点が高いリピート率につながっているものと思われます。正直、筆者はこの広告効果がどれくらいよいものなのか分かりかねます。ご存知でしたら教えていただきたいです。
Yelpについて
最後に、Yelpというサービスについて書きます。あまりご存知ない方は参考にしてください。Yelpはレストランなどローカルな位置情報に紐付いて探すことができる店舗の口コミサイトです。食べログを思い浮かべていただくとよいかと思います。
2004年アメリカ発のサービスですが、2014年に日本でもサービスを開始しています。あまり日本ではまだ馴染みがありませんが、アメリカではFacebookやUberと肩を並べるくらいに、生活の必需品アプリとして多くの支持を集めています。
30か国でサービスが提供されており、口コミの総数は102百万件に達します。そのうちの半分が過去2年半に投稿された口コミため、今でも順調に成長していることがわかります。
2008年にはGoogleが買収を持ちかけたようですが、Yelp側が断っています。現在、検索結果のローカル情報を充実させることに、Goolgeが一生懸命になっている姿を見ると、いかにYelpが持っている情報が価値があるのかがわかります。
Googleのローカル情報強化事例
以下の記事が参考になるかと思います。いずれも、ローカルな店舗情報を検索結果に表示するために取り組みです。
GoogleがPlace Actionsの仕様を公開!バーティカルメディアへの影響は?
Goolge、ナレッジパネルに表示するローカルビジネスデータを管理するマークアップのテスト中
最後に
この記事を書くにあたりYelpについて調べましたが、なかなか面白いサービスだと感じました。Yelpのビジネスモデルについては以下の記事によくまとまっております。ぜひ読んでみてください。
『LINE@』『Yelp』の参入で『食べログ』『ぐるなび』はどうなる?各サービスのビジネスモデルを比較してみた。
参考
Yelpは、アメリカをおいしくしたか?――米国で実際に利用するユーザーとしての視点|「デジタルな日常」を生きる|ダイヤモンド・オンライン
2014年通期で黒字を達成 米ローカル情報サイト「Yelp」 #販促会議 | AdverTimes(アドタイ)