食べログや価格.comで有名なカカクコムが運営するレシピ無料検索アプリ「レシぽん」が、ユーザー投稿機能「料理ノート」をリリースしました。サイトのSEO・検索流入を強化する目的でしょうか?
“毎日使えるプロのレシピ”無料検索アプリ「レシぽん」、「料理ノート」を提供開始
レシぽんとは
レシぽんはカカクコムが2011年から運営している料理レシピの検索サービスです。最初のスタートは冷蔵庫の食材を登録・管理しながらレシピを探せるアプリとして提供されていましたが、2014年にリニューアルされました。今では「プロのレシピを無料でまとめて検索できるサービス・アプリ」となっています。
レシぽんのコンテンツはカカクコム得意の価格.com方式とでもいいましょうか、他企業の情報を便利に検索できる形で提供されています。料理研究家やクッキングスクール、メーカーやスーパーマーケットなどが運営している各レシピサイトからプロが考案・監修したレシピを6万件以上掲載しています。以下のキャプチャに載っている専門家・企業がパートナーのようです。
カカクコム、料理のサポートアプリ『レシぽん』を“プロのレシピ”を無料で検索できるアプリに刷新!
料理ノートについて
recipom.com「料理ノート」では、レシぽん掲載レシピに対して、作りやすさや調理時間、作り方のコツ、出来上がり写真、一緒に作った料理などを記録できます。毎日の献立管理や備忘録としてはもちろん、他のユーザーが投稿した料理ノートも参考にできます。
料理ノートはユーザー投稿機能です。クックパッドと同じと考えてよいでしょうか。筆者はこのリニューアルによって、レシぽんはSEO・検索流入を増やそうと考えているのではないかと思っています。実際、レシピ関連のキーワードでレシぽんは上位表示に苦戦しているように見えます。
ロールキャベツ レシピ
ハンバーグ レシピ
レシピ 大根
上記の検索したキーワードは正直かなり適当ですが、レシぽんは上位表示されていませんでした。レシピ系のキーワードで上位表示されているのはクックパッドやNAVERまとめのようなユーザー投稿型のコンテンツです。「料理ノート」はレシぽんがレシピ系のキーワードで上位表示されるための重要なコンテンツになるかもしれません。
SEOのペナルティになるドアウェイページ
ドアウェイページはSEOのペナルティ対象となる、と2015年にGoolgeによって発表されました。次の3つのタイプのページがドアウェイページに当てはまります。
- 特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導するもの
- サイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的として生成されたページ
- サイト内における階層が明確に定義されていないため構造としては検索結果の一覧に近い、内容が類似する複数のページ
個人的には失礼な話かもしれませんが、レシぽんのサイト構成が上記の2番目に当てはまらなくもないなと思いました。他のサイトへ流す仕組みになっているのでSEO効果が出にくいと言ってもよいと思います。オリジナルコンテンツである「料理ノート」は、レシぽんがより良いサービスになるきっかけになりそうです。