2016年の最新マーケティング手法の一つとして、動画マーケティングが注目されています。AOLは次のように2016年の予測を発表していました。
2016 年に動画分野で大きなチャンスと考えられるのはタテ型動画視聴の増加です。広告主の中ではタテ型表示で動画を 制作・最適化する検討をしていたかもしれませんが、Snapchat、Periscope、Vine などのソーシャルメディア・アプリの 人気上昇の結果、タテ型動画視聴がますます受け入れられるようになっています。
AOL 2016 B2B Predictions / AOL 2016年予測
動画アプリの人気上昇や、従来のスマホを横にしてみる動画ではなく、縦のまま視聴する「タテ型動画」が注目されています。そこでこの記事では、動画マーケティングをさまざまな観点からまとめてみました。トレンドの理解にお役に立てるとうれしいです。
ユーザーの動画視聴状況
動画が最も視聴されているデバイスは、PC ?スマホ?タブレット?
調査は米国内の約24,000人を対象に、“日常的に動画を視聴している端末”を尋ねたもの(グラフ紺色)。その結果、PCやタブレットよりもスマートフォンから動画を見ている人が24%と、一番多いことが明らかになりました。更にスマートフォン保有者(グラフ青色)に限ってみると、この数字は42%まで引き上がりました。
上のグラフは、世界各国のデータ調査・分析を行うExperianが2014年に発表したレポート「Cross-device video analysis」からの引用です。ちょっと古いので最新のデータだとよりスマートフォンの数字が伸びているかもしれません。
スマートフォンで動画を視聴する主な時間帯
このグラフも同じ記事からの引用です。夕方17時以降にいっきに増えています。もっとも動画閲覧に使われるアプリは「Youtube」とのことです。ですが、近頃動画視聴アプリも増えてきており、それらのユーザー数拡大も見込まれています。後ほどご紹介します。
モバイルの利用が増え、「ヨコ型動画」に注目が集まる
画像参照元:http://www.mobercial.com/news/research0229/
モバイルで動画を視聴する際に、従来スマートフォンをヨコにして閲覧する人が多かったですが、現在ではタテで視聴する人が増えています。片手で見やすい、操作しやすいといったことが背景にはあるようです。
タテ型動画メディア例
タテ型動画が特徴のスマートフォンサービスを4つご紹介します。
1 - CONNECTA
ライフスタイル・カルチャー・ファッション&ビューティー・トラベル・ビジネス&マナーといったさまざまなカテゴリーの動画が楽しめます。アプリはまだ出ていないようです。
2 - C CHANNEL
ヘア・メイク・料理・ライフスタイルなど女性の生活に関わる情報を動画で発信しています。LINEの元社長森川さんがはじめたことで有名な動画サービスです。アプリとウェブで利用できます。
C CHANNEL | 女子のための動画ファッションマガジン
3 - ViMET
短尺の動画をつぎつぎとレコメンドしてくれる動画サービスです。暇つぶしの時間を狙っているようで、コンテンツはエンタメや音楽などが中心に揃っています。アプリのみで利用できます。
4 - Periscope
Twitter社の動画配信アプリです。このアプリを使うと世界中の人に自分の撮っている動画をライブ配信することができるのが特徴です。他のユーザーの動画を視聴することもでき、メッセージでコミュニケーションをとることも可能です。
モバイル動画の今後
モバイルシフトが止まらない!2020年、モバイルのデータトラフィックの75%が動画に【Cisco最新レポート】
上のグラフは2020年までのモバイル全体のトラフィックデータの予測を示したものです。2020年にはモバイル利用の4分の3が動画になることが予想されています。動画トラフィック増加の主な要因は次のようなものが挙げられています。
- 高機能デバイスの普及
- ビジネス/プライベートを問わず高画質な動画へのニーズが増加
- 通信スピードの向上による高画質動画の増加
- モバイルデバイスからのビデオオンデマンド(VOD)視聴の増加
- モバイル通信の容量拡大により、固定回線に対抗しうる通信品質や料金が実現
最後に
いかがでしたでしょうか?以下に参考になりそうな記事を紹介していますので、興味が湧いた方はぜひ読んでみてください。
- 注目トレンドの「タテ型動画」って実際どうなの?!そんな疑問に答える国内最新動向と取り組むべき3つの施策 | movieTIMES ムービータイムス
- 日本、アメリカともにスマホユーザーの80%が動画サービスを利用 ~ ニールセン、日米の動画サービス利用状況を発表 ~
- ニールセン 『米国のテレビ・インターネット・ラジオにおける スポーツコンテンツ視聴動向レポート2015年版』を発表