Googleは検索面に、単純なSEOの検索結果以外にもさまざまな情報を載せています。近年はその動きが活発になっている印象です。そこでこの記事では、さまざまなGoogleの取り組みをまとめてみました。全部で5つのデザインレイアウトがあります。今後も活発化するであろうこの動きは、SEOにどのような影響を与えるのでしょうか?
1 - 拡大したリスティング広告枠
たまたま「SEO対策」で検索したところ、先日発表されリスティングの広告枠が早速4つ表示されていました。その下にはナレッジグラフも表示されています。自然検索結果は、さらにその下になっていました。もはや検索結果の1位は、かつての検索結果6位くらいの位置でしょうか。
《参考》
【Goolge】検索結果の右カラム広告が廃止になった理由は?!チャートで見るアドのクリックシェア
2 - ローカルパック
筆者はよく渋谷で飲み屋を探すので「渋谷 居酒屋」などとよく検索します。そこでよく見るのがこちらの検索結果です。ローカルパックと呼びます。お店の位置情報が分かり、口コミなども読むことができるので、モバイルでお店を探すのに非常に便利です。食べログやぐるなびを使わなくてもお店が探せてしまうのですね。
ちなみにこのローカルパックに表示されるためには、店舗側に対応が必要になります。気になる方はこちらの記事を読んでみてください。
Googleが『Goolgeマイビジネス』のAPIを公開!企業がGoolgeへデータ送信が容易に
《参考》
ローカル検索の仕様をGoogleが大変更、7パックから3パックへ | 海外SEO情報ブログ
3 - ナレッジグラフ
上のキャプチャの中心に表示されている右側のカードが「ナレッジグラグ」です。Goolgeの検索結果に表示される「Wikipedia」的なものだと思っています。
ナレッジグラフは情報の表示の仕方に特徴があります。例えば「リオネル・メッシ」の例ですが、メッシに関するテキスト情報の他に、画像も同時に表示されています。このように検索キーワードに対して、画像など関連情報を合わせて表示してくるのがナレッジグラフであり、それを表示する枠をナレッジグラフカードといいます。
《参考》
4 - ナレッジグラフの拡大版?
今度京都に観光にいくので、「京都 観光」と検索してみたら驚きの結果に。京都の観光地が横スクロールで一覧で見ることができます。それぞれはリンクになっており、クリックするとそのキーワードの検索結果一覧に遷移します。その土地に詳しくない人にとっては、観光地を探すのに便利な仕様になっているのではないでしょうか。
5 - AMPページ
先日検索結果に表示開始になったAMPページ。記事コンテンツを高速で表示させるモバイル体験の向上を目指した話題の施策で、キャプチャの「 ⚡」がついた記事がそれになります。本当に高速で表示され、スムーズに記事を読めるので、まだ増えたことのない人はぜひ探してみてください。
《参考》
AMPページがGoogleモバイル検索結果に表示開始/Facebook「インスタント記事」は4月から本番、など3選:Ginzaウィークリートレンド 2016/02/26 | GinzaMetrics
GoogleがスマホWeb高速化 !AMPプロジェクトの背景・開発対応方法まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか?SEOの検索結果の上部に、さまざまな情報が配置されるようになってきていますね。検索面から情報を探すのが便利になっている一方、サイト運営者はSEO流入の減少が心配になるのではないでしょうか。
最近注目を集めているメディアのあり方として、「分散型メディア」があります。
自社のメディアサイトを営々と発展させるより、膨大なユーザーを抱えるソーシャルメディアなどのプラットフォームへとコンテンツを“配信”するほうが、メディア事業の発展という点では近道だとするアプローチです。
分散型メディアは未来か?/Vox.com が主張するメディアの選択 | 藤村厚夫 Media Disruption
Goolge以外にも、さまざま流入もとになりうるウェブサービス(FacebookやSnapchatなど)が進化してきているので、それらに最適化した形でコンテンツを配信し、流入を集める技術が今後必要になってきそうです。Googleの動きは制御できないので、柔軟に対応していくことが重要ですね。